~究極のスローファッション きもの~
自給自足への挑戦

年越し

年末は染めと織りに明け暮れる日々でした。 ある方からご相談を受けて、1年以上前の紅花染めワークショップでお土産に貰った粉(紅花色素を吸わせたセルロースパウダー)が使用可能か?とのお問合せでしたが、そもそもセルロースパウダーからの染めの経験がありませんでしたので、必ず染まるという確約はできませんが、ご一緒に実験してみましょう、というスタンスでお越し頂きました。 …

収穫

本日も草刈り。 と、勇んで朝、外に出たら、あいにくの小雨。こちらの予定通りにはいきませんね。 なので、室内での仕事に切り替えて機織りタイムとなりました。 機織りしていると、日が射してきたので、草刈りを少しでも進めようと、外へ出ました。 敷地内には何本か柿の木があるのですが、もう葉も全て落ち、実も熟して、収穫時期の盛りを過ぎてしまった風情。 鳥が柔らかくなった …

畑作業(草刈り)

滋賀県長浜市(木之本町)に来ています。 畑付きで山のお水も敷地内に引き込んでいる古民家を、縁あってこの秋から借りています。 『染織工房 野の絢』の長浜工房にすべく、地道に準備しています。来年準備が整い次第、オープンします! 母屋の裏にある畑は、秋からずっとほったらかしだったため、草ボウボウになっていましたσ(^_^;) 今日はコツコツと草刈りです。この家の納 …

下ごしらえ

機(はた)織り前には、様々な作業が必要です。 その作業を結城紬の織元では「下ごしらえ」と呼んでいましたので、私もその呼び名を踏襲しています。 織るよりもむしろ、下ごしらえで全体の工程の8割をしめているとも言えます。 【整経(せいけい)】 布の幅分の経糸の本数を、織る布の長さに整えます。 今回は、プレゼントの匂袋用とサンプル用なので、反物より短めです。 糸の本 …

木枠あげ

昨日からひたすら、先日糊付けした糸の木枠上げです。 糊付け後、糸を丁寧に分けても、やはり固まっているところはありまして、それをほぐしながら木枠に巻くので、途中糸も切れますし、普通の絹糸を巻くより、かなりゆっくり時間をかけてやります。真綿の手紬糸ゆえ、しかたありません。 この木枠に巻く道具を「座車」といいますが、これは、自動的に糸を左右に振ってくれる優れもので …

糊付け

地味だけど、とても重要な作業、それは「糊付け」です。 真綿から手で紡いだ糸は、無撚糸(撚りがほぼかかっていない)なので、染めたり、織ることができる状態までに”下ごしらえする”うちに、そのままだと綿状に毛羽だってしまい、作業できなくなってしまいます。 その毛羽立ちを防いでくれるのが、糊。 本場結城紬では、小麦粉の糊を使いますので、私もそれに倣って小麦粉の糊を付 …

工房の日々や作業を綴るブログを始めます♪

木綿糸紡ぎ

まずはじめに。 着物って、究極のスローファッションだと思うのです。 作るのにも、着るのにも時間がかかります。 時短、効率重視の時代に逆行していますが、丁寧に時間をかけたからこそ味わえる心の豊かさがあると私は信じています。 着物は高価な晴れ着、という認識がまだまだ根強いですが、私は生活に密着した普段着の着物が好きです。 手間ひまをかければ、自給自足で普段着の着 …