下ごしらえ


機(はた)織り前には、様々な作業が必要です。
その作業を結城紬の織元では「下ごしらえ」と呼んでいましたので、私もその呼び名を踏襲しています。
織るよりもむしろ、下ごしらえで全体の工程の8割をしめているとも言えます。


【整経(せいけい)】
布の幅分の経糸の本数を、織る布の長さに整えます。
今回は、プレゼントの匂袋用とサンプル用なので、反物より短めです。

糸の本数=1260本(鯨1尺幅、筬63羽/寸)
経糸の長さ=鯨2丈4尺(約9m)

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【筬(おさ)通し】 一目に糸を2本ずつ通していきます。

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【経巻き】 約9mの糸を巻き取って行きます。

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巻く前に糸を丁寧にほぐしていきます。 ほぐさないと、筬を移動する時に糸が切れてしまいますので重要な作業です。 巻くよりも時間がかかります。

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【かけ糸かけ】
いわゆる綜絖の役目の糸です。下糸にだけ糸をかけていきます。
ここでも、自分の身体(足と腰)を使って糸を張って作業します。

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