正藍染めワークショップ

うちの藍染めは、「本建て正藍染め(ほんだてしょうあいぞめ)」と言います。
栃木県佐野市にある「紺邑」の故・大川先生より伝授していただきました。

蓼藍の葉を発酵させた「すくも」に、灰汁だけを入れて、微生物の力だけで時間をかけて発酵させて、染める液をつくる(建てる)やり方です。
嫌な匂いはせず、藍特有の匂いが若干するのみです。

「本建て正藍染め」は色落ちや色移りがほとんどありませんし、虫除けや紫外線を防ぐ薬効があります。また、遠赤外線効果もあります。

その効果は、染めた布に微生物が宿るためと先生に教わりました。

巷に出回っている「藍染め」には、実はいくつか種類がありまして、染める液を化学薬品を使って手軽に時間をかけずにつくったり、建てる時に、水飴などを入れて、過剰に還元させて、濃い色を短時間で染められるやり方があります。
その建て方で染めた藍染めは、色落ちや色移りが激しく、薬効もありません。
微生物が宿っていない藍の液は、臭いがキツイです。


色落ちするのは、藍染めの特徴だと、誤認されてしまっていることを嘆いた大川先生は、「本建て正藍染め」ができる人を増やそうと藍建て講習会を開き、長年の経験で培った技を惜しげもなく、闘病中にもかかわらず命を削って、全てを伝授してくれました。
故・大川先生の意思を受け継いだひとりとして、正藍染めを普及させる役割を仰せつかったと思っています。

多くの方に本当の藍染めを体験していただきたいという気持ちから、ワークショップを開催することにいたしました。
古来から伝わる本物の藍染めをぜひ体験しに来て下さい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「正藍染め」は、一回で濃い色には染まりません。
染め重ねることで、色が濃くなります。
ご希望の色の濃さによって、ご予約の時間をお選びください。

【染め1回の作業工程】
染め(30分)→水洗い→天日干し(最低15分)

1コマ(3時間／午前または午後) 染めの回数　1回〜２回（薄色〜中間色）
2コマ(6時間／午前・午後) 染めの回数　4回〜5回（中間色〜濃色）

こちらでご用意している手ぬぐい(木綿100%)を染める場合は、受講料に含まれています。
染めるものを持ち込みの場合は、受講料とは別に、染め代がかかります。
色の濃さと染めるものの重量で計算します。

【薄】30円／g
【中】40円／g
【濃】50円／g


持ち込みの素材は、天然繊維（木綿・麻・絹）のみ。
【数】一点のみ

【大きさ】Tシャツ程度がMAX
※90リットルの容器でゆったりと染められる大きさが限界です。
※生地持ち込みの場合は、予約時のメッセージ欄に、持ち込みの品名と素材、重量をお書きください。

色の目安（その時の藍甕の状況で、色の濃淡は変わりますことをご了承ください）
【薄】浅縹（あさはなだ）【中】縹（はなだ）【濃】藍（あい）