技法 – 衣の織 http://inoori.jp 着物の手織りを次世代に繋ぐプロジェクト Fri, 11 Jan 2019 00:01:59 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.8.9 糊付け http://inoori.jp/blog/2015110702/ http://inoori.jp/blog/2015110702/#respond Sat, 07 Nov 2015 00:10:16 +0000 http://inoori.jp/?p=331 地味だけど、とても重要な作業、それは「糊付け」です。

真綿から手で紡いだ糸は、無撚糸(撚りがほぼかかっていない)なので、染めたり、織ることができる状態までに”下ごしらえする”うちに、そのままだと綿状に毛羽だってしまい、作業できなくなってしまいます。

その毛羽立ちを防いでくれるのが、糊。

本場結城紬では、小麦粉の糊を使いますので、私もそれに倣って小麦粉の糊を付けます。

今回は下糊付けの2回目。

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糊付け

 

10分ほど糊に浸けてから、堅く絞り、乾かす前に糸を捌きます。 ここで糊によってくっついてしまった糸束を、出来るだけ丁寧に、糸が一本ずつになるように、手早く捌くことが重要です。 これを丁寧にしないと、次の糸巻き作業時に糸が切れまくって、大変なことになります。

糸を丁寧に捌く作業


天気の良い日に糊付けすると、なぜか糊のききが良いです。(湿気との関係?)

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捌いた糸綛(カセ)を干す

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作業後、ケバケバが手にくっついてます

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工房の日々や作業を綴るブログを始めます♪ http://inoori.jp/blog/2015110701/ http://inoori.jp/blog/2015110701/#respond Fri, 06 Nov 2015 22:16:04 +0000 http://inoori.jp/?p=315 まずはじめに。

着物って、究極のスローファッションだと思うのです。
作るのにも、着るのにも時間がかかります。
時短、効率重視の時代に逆行していますが、丁寧に時間をかけたからこそ味わえる心の豊かさがあると私は信じています。
着物は高価な晴れ着、という認識がまだまだ根強いですが、私は生活に密着した普段着の着物が好きです。
手間ひまをかければ、自給自足で普段着の着物が作れちゃうんだよーということをお伝えしていきたいと思っています。

染織に興味のある方のご参考になれば嬉しいです。

地味で手間のかかる作業が多いですが、布が織り上がったときの充実感はハンパないです!
その感動が少しでも伝わって、染めや織りをやってみたい、と思う人が増えてくれることを願っています。

ただし、ここで綴るのは、その時に作業していることなので、作り方の順番どおり、というわけではありませんし、ご紹介する技法は、私(大久保有花)が経験して体得したことにすぎませんので、ここに書かれていることが全てではなく、他のやり方などもあるかと存じますので、その点はご了承くださいませ。

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